第4回 英語が話せる先生たちは、本当は何をしていたのか?

こんにちは。
前回は、なぜ多くの子どもたちが英語に自信を失ってしまうのか
についてお話ししました。
今回はちょっと視点を変えて、
「英語が話せる人は、実はどうやって学んできたのか?」
というテーマに迫ってみたいと思います。

🎓 話せる先生の学び方は、教科書とは違っていた
実は、英語を流暢に話せる先生の多くは、昔こんなことをやっていました:

  • 英語の音声を録音し、何度も巻き戻して聞く
  • 一文ずつ止めて、真似して声に出す
  • 自分の発音とネイティブの発音を聴き比べる

つまり、“再生・巻き戻し・再生”の繰り返しです。

📼 カセットテープ時代の勲章は「何台ラジカセを壊したか」
私がアメリカに留学していた頃、
授業についていくために講義を録音し、
それを何十回も聞き直していました。

「何台ラジカセを壊したかが自慢」
 ——これは、当時の留学生の“あるある”です。
聞き取れないところを巻き戻して、
また再生して、少しだけわかるようになったらもう一回。
そんなふうに、聞いて、気づいて、もう一回聞く
何度も繰り返していたのです。

🤐 でもそのやり方は、日本では語られない
帰国後、英語が「話せる人」になった私たちは、
なぜかその学び方を封印してしまいました。

  • 教科書通りに教える
  • 文法中心に進める
  • 作文や長文読解でスキルを測る

もちろん、それが悪いわけではありません。
でも、「自分が英語を身につけた方法」は、あまりにも泥臭くて、
説明がつきにくくて、つい“封印”してしまうのです。

🧠 真実:できるようになった人は、何度も同じ音を聞いていた
英語が話せるようになった人の多くは、
ただの繰り返しを、必死に、毎日やっていたという事実。

その繰り返しが、英語の音・リズム・使い方を
体にしみ込ませてくれたのです。
これは、理屈ではなく“感覚”として覚えた英語でした。

そしてそれは、誰にでもできることでもあります。
必要なのは、
ただ「くり返すことが許される環境」と
「続けられる仕組み」なのです。

次回予告:

次回は、「“赤ちゃんのように学べば英語ができる”は本当か?」というテーマを取り上げます。 よく聞くこの言葉の、誤解と真実について考えてみましょう。

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