
こんにちは。今回のテーマは、少しだけ切実なお話です。
私たちが長年、英語を教える中で感じてきたのは、
「最初は前向きだったのに、だんだん自信をなくしてしまう子がとても多い」
ということです。
では、その“自信をなくす”原因はどこにあるのでしょうか?
🧱 原因①:「文法の暗記」が“できる人”のために設計されている
学校の英語教育は、基本的に
「教科書の文法を覚えて、問題を解いて、正解を出す」
ことが求められます。
確かに、そのやり方でうまくいく子もいます。
でも、言葉をまず“耳”で覚えるタイプの子や、感覚で学びたい子にとっては、
この方式がうまくハマらないこともあるのです。
それなのに、
- 「どうしてそんな簡単な文法が覚えられないの?」
- 「単語テスト、また不正解?」
そんなふうに言われ続けるうちに、子どもは「自分は英語に向いていない」と思い込んでしまいます。
🧩 原因②:「最初の状態」がバラバラなのに、みんな同じスタートライン
中学校に入学した時点で、
- 英語に慣れている子(英会話経験者)
- アルファベットも初めての子
が、同じ教科書・同じ授業・同じテストで評価される。
これでは、当然“できない”と感じる子が出てきます。
でもそれは、その子が劣っているのではなく、
「スタートラインが違う」だけなんです。
本来、英語は“何から始めるか”“どう繰り返すか”
によって大きく変わります。
🧠 原因③:「聞いて覚える」チャンスが少なすぎる
日本の英語教育では、“音”よりも“文字”が優先されがちです。
- 教科書を黙読
- 単語をひたすら書く
- 文法をルールとして記憶する
でも本来、英語は「音」でできた言葉。
まずは何度も聞いて、真似して、口に出して、そして意味がわかってくる。
この順番のほうが、“使える英語”にはつながりやすいのです。
✅ 「向いてない」のではなく、「方法が合っていない」だけ
もし今、お子さんが英語に苦手意識を持っていたとしても、
それは「才能がない」わけではありません。
ただ単に、学び方がその子に合っていないだけ。
英語の学び方には、もっとたくさんの“入り口”があります。
そして、その入り口を見つけられた子は、驚くほど英語に前向きになります。
次回予告:
次回は、「本当に話せる先生たちは、実はどんな学び方をしてきたのか?」
という話をしてみたいと思います。
意外と知られていない、泥臭い“学びの裏側”に迫ります。
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