
Happy Autumn! ハロウィンが終わるとアメリカでは一年のうちでもっとも重要な行事 「サンクスギビングデー」(Thanksgiving Day)が11月の第四木曜日に行われます。今年は11月24日の木曜日です。「サンクスギビングデー」は、日本語では、「感謝祭」と呼ばれ、家族や親戚、友人が集まって一緒に七面鳥をメインにした定番料理を楽しみ過ごす大切な日です。日本で言えば、まるで元旦のような日です。この日はお店は早くから閉店し、街の中は静まりかえります。遠く離れて暮らす家族が集まることで、「感謝祭」前後は道路は大渋滞、飛行機や鉄道も大混雑、最も忙しい旅行シーズンとなります。
「サンクスギビングデー」の始まりは、17世紀にイギリスからpilgrim (ピルグリム)と呼ばれる人たちが、アメリカの東海岸のマサチューセッツ州のプリマスという場所に入植し、新しい土地での初めての収穫を神に感謝をしたことが起源です。ピルグリム達は最初の年は、寒さの厳しい冬を過ごさなければなりませんでした。死者もたくさん出て、必死で生き延びました。先住民であるネイティブアメリカンはピルグリムにかぼちゃや、とうもろこしなどの食べ物の栽培方法を教え、彼らは何とか生き延びることができました。その感謝を伝えるために、ピルグリムはネイティブアメリカンをディナーに招きました。最初に用意したディナーがローストされた野菜、グレービーソースとクランベリーソース添えの七面鳥、デザートのパンプキンパイなどでした。これが、現在のアメリカのサンクスギビングの定番料理だと言われています。私はアメリカの大学で寮生活をしていた頃、ルームメートの実家に招かれて、サンクスギビングを過ごしました。夕食にターキー、翌日はターキーサンドイッチ、ターキーサラダといった具合に、数日間ターキづくしの食事で過ごしたのをを覚えています。
ニューヨークや、サンフランシスコ等、アメリカの大都市ではサンクスギビングのパレードが行われ、この「感謝祭パレード」を見るのもアメリカ人の楽しみです。
感謝祭が終わると、クリスマスに向けた大規模なセールが始まります。感謝祭の翌日の金曜日は「ブラックフライデー」と呼ばれ、ショッピングモールやデパートは買い物客で大混雑します。この日のセールは一年で一番安くなる激安セールが行われるのです。朝の6時からオープンというお店が多く、真夜中から外で並ぶ人もいるぐらいです。
